こんにちは!
栄養士で美容好きママのともちです!
タイトルのローフードってなに?
って思いましたか?
ローフードとは『生の食べ物』のことで、【酵素】を効率よく摂るための食べ方です!
マドンナなど海外のセレブ達が実践していたことでアメリカでブームとなり、日本にやってきました。
ローフードは酵素栄養学を背景としていて、アメリカでも日本でも様々な文献が発表されています。
ローフードの起源とも言える、ナチュラルハイジーンの考え(簡単に言うと、自然の法則に基づけば健康でいられるみたいな考え方)を基にして出版されたフィットフォーライフは1200万部を突破するほど人気となりました。
日本でも翻訳されて多くの人に読まれています。
そんな背景もあってか、巷では、酵素ドリンクや酵素サプリなどの【酵素】が流行っていますね。
しかし、なぜ酵素がいいの?そもそも酵素ってなに?と思いませんか?
・なんとなく酵素って聞くと体に良さそうだけど、そもそも酵素って何?
・インスタグラマーやモデルさんなど、キレイな人はなぜ酵素ドリンクや酵素サプリを摂っているのか?
・酵素を摂るためには、なぜローフードがいいのか。
を、栄養士でローフードマイスターであるともちが解説していきます!
ローフードとは
ロー(raw=生の)フード(food=食べ物)という意味で、
日本語に直訳すると「生の食べ物」。
自然の食材を生のまま丸ごと食べる食スタイルのこと。
加熱する場合は48℃以下に保って、生きた食物酵素、ビタミン、ミネラルをいただきます。
生きている食べ物を使うという意味で、「リビングフード」とも言われます。
なぜ生で食べるの?なぜ48℃以下なの?
と、疑問に思った方もいるでしょう。
それは、
酵素は熱に弱く、48℃以上でその働きを失ってしまうから。
食べ物の中に存在する酵素(エンザイム)が生きている食べ物をいただくには、
「生で食べる」こと。
加熱した野菜からは、酵素は摂れないということね!
では、そもそも酵素ってなにか?のお話です!
酵素ってなに?
酵素は、私たちの体の中にも存在し、
体の中で消化や代謝といった化学反応が起こるときに、
反応を促進する働きをする物質(触媒)です。
消化酵素や代謝酵素など聞いたことがある方もいるかもしれません。
酵素はたんぱく質からできていています。
栄養素として有名なビタミンは、実は「補酵素」と呼ばれる酵素の働きを助ける成分なの。
酵素は生きているもの(人間、動物、植物)すべてに存在しています。
酵素は大きく分けて2つ。
・食物に含まれる【食物酵素】
・体の中にある【潜在酵素】
食物酵素
文字通り、食べ物に含まれている酵素で、生の野菜や果物やナッツ類に含まれています。
緑のバナナが黄色く熟し、マンゴーが赤く熟すのも酵素の働きです。
潜在酵素
体内にある酵素は潜在酵素といいますが、
人間には、分かっているだけでも約5000種類の酵素が働いているといわれます。
生物が一生の間に作ることができる酵素の総量は決まっているということが最近の研究で分かっています。
体内にある潜在酵素は、【消化酵素】と【代謝酵素】に分けられます。
消化酵素
文字通り、食べたものを消化する酵素。私たちの体には60兆個と言われる細胞があって、その一つ一つの細胞に栄養を届ける必要があります。1/100㎜以下の大きさまで食べ物を小さくしていくのが消化ですが、それを助けるのが消化酵素です。
代謝酵素
私たちが活動するうえで必要な、エネルギーを作りだしたり、細胞の入れ替え、組織の修復、デトックス(解毒)、老廃物の排泄、細胞を新しく再成、免疫力のバランスをとったりする時に使われる酵素。
簡単に言うと、
消化酵素は消化、代謝酵素は新陳代謝・デトックスの作用を助けると思って!
消化酵素と代謝酵素のもとになるものが潜在酵素です。
消化酵素+代謝酵素=1日に使う量は一定
1日に作り出せる酵素の量は決まっていて、消化酵素を多く使うと代謝酵素は働かなくなります。
代謝酵素に働いてもらうためには、消化を助ける食物酵素を摂ることが望ましいのです。
酵素不足の原因
・加齢とともに潜在酵素は減少
・食生活の欧米化
加齢とともに潜在酵素は減少
体内で作られる酵素には限界があり、しかも加齢とともに減少していきます。
年を重ねていくと、消化に時間がかかっている感じがするなぁと思うことはありませんか?
80歳の人の酵素は25歳の人の酵素の30分の1とか、赤ちゃんの100分の1と言われています。
食生活の欧米化
近年の食生活は欧米食となり、肉類、脂質が多く、加工食品、加熱食品を非常に多く食しています。
これらの食事をすると潜在酵素は消化酵素となり、消化にほとんどエネルギーを使います。
消化酵素を使いすぎると代謝酵素が不足します。代謝の働きができないと身体には毒度がたまっていきます。そうすると、さまざまなトラブルのもととなります。
消化が悪いものを食べ続けると、代謝へと酵素が使われにくいということがわかったわ!
酵素が不足するとどうなるの?
1日に作られる潜在酵素の量は決まっていますが、
酵素はまず消化酵素として使われた後、残った分が代謝酵素となります。
食生活の欧米化でもお話ししましたが、
消化にばかり酵素を使ってしまうと潜在酵素は代謝酵素へと使えなくなってしまいます。
代謝酵素へと酵素が使えなくなるということは、デトックスや新陳代謝ができず、
・老廃物の蓄積
・肌荒れ
・便秘
といった様々なトラブルの原因になることもあります。
分かりやすく貯金の話に例えると、
潜在酵素が貯金残高。
消化酵素は浪費で、
代謝酵素は生活費、
食物酵素は、割引券やポイントといったところかしら。
浪費で生活費が困らないためにも節約は大事ですよね。
浪費(消化)を抑えたら、生活費(代謝)に余裕ができるって話ね!
美女たちが酵素を摂っていた理由
ローフードの考えでは、食物酵素を摂って消化酵素を節約することで代謝酵素へと潜在酵素を使い、デトックスや新陳代謝を高めることができます。
これが食物酵素がたっぷりなローフードが流行った理由です。
消化酵素を節約して、代謝酵素へと酵素を使いたいから食物酵素を摂るというのが、キレイになりたい美女たちが酵素を摂っていた理由よ!
酵素を摂っていた美女たちは
『デトックスしたい』『代謝を上げたい』
って理由が隠れていたのね!
ローフードのメリット
ローフードは食物酵素をたくさん含んでいるので体内に入ると、自己消化をするので、消化酵素が少なく済むということが最大の特徴です。
消化酵素が少なく済めば、潜在酵素が代謝酵素として使えて、デトックスや新陳代謝を促進できます。そうすることで、
・新陳代謝の活発化で美肌をサポート
・老廃物の排出の促進で瘦せやすい身体づくり
といったメリットに繋がります。
新陳代謝の活発化で美肌をサポート
新陳代謝が活発化されると、肌のターンオーバーが正常になり、
・保湿力
・肌のバリア機能
が高まり美肌を育てることがます。
また生の野菜を摂取することで、熱に弱いけど美肌作りには欠かせないビタミン類も摂取できます。
ローフードは美肌作りには効果的な食べ方です。
老廃物の排出の促進で瘦せやすい身体づくり
代謝酵素がたくさん使えるようになると代謝が上がって瘦せやすい身体に変わっていきます。
・体にため込んだ余分な脂肪が消化、分解されてエネルギーとして消費される
・老廃物や毒素の排泄力がアップし、便秘太りやむくみ太りがしにくくなる。
ローフードのデメリット
通常の食事に、生野菜サラダやフレッシュな果物を取り入れていただく分には問題ないのですが、ローフーディストといったほぼローフードのみの生活をする人もいます。
そういった人で注意が必要なのは、
・栄養不足になりやすい
・冷えやすくなる
・加熱すべき食材もある
といったことがあります。
栄養不足になりやすい
100%ローフードにすると、不足しやすい栄養素があります。
それは、
三大栄養素の
炭水化物、脂質、タンパク質
微量栄養素の
カルシウム、鉄、亜鉛
ローフードのたんぱく源は主にナッツ類や豆類になりますが、アミノ酸スコアでみても、やはり動物性たんぱく質も必要です。
実際25歳のころ、ローフードの講座で学び、お肌がもっときれいになりたい!との思いが強く、ほぼローフードと玄米の生活を数か月間していました。ダンスも習っていたので、もともと瘦せ型だったのですが、さらに瘦せてしまい、周りに心配されるほどに。。生理も止まってしまいました。
今でこそ3人の子供に囲まれていますが、生理が止まるまでに痩せるのはやはり良くないこと。
瘦せているからキレイではないですし、お肌の透明感が欲しいなら、三大栄養素はとても重要。あの頃は、必要な栄養が足りていなかったのではないかと思っています。
これは私の体験談でしたが、ウィキペディアに載っていた、ローフード実践者を対象に行った調査では、45歳以下の女性のうち30%が無月経症状を起こしがちであることが分かったというデータもあります。長期間に及ぶ厳格なローフード実践者ほど顕著であったということで、ローフードだけの食生活はおすすめしません。
酵素のことだけを考えるのではなく様々な栄養を、これを食べたらきれいになるかなと思って食べてほしいと思います。
冷えやすくなる
ローフードは、主に生野菜や果物がメインの食べ物。
これらは体を冷やす作用があるので冷え性になってしまうこともあるようです。
夏場は良くても冬場は加熱野菜を増やすなど、バランスをとるといいでしょう。
食事の全てをローフードにする必要はありません。
体調を見て、今日は体を温める食べ方をしようとかローフードでデトックスしようなどバランス良く取り入れてみてほしいです。
加熱すべき食材もある
・加熱しなければいけない食材
・加熱した方が栄養価があがる食材
・加熱したほうがおいしく食べられる食材
があります。
ローフードは、生の食材を使っているので、食中毒のリスクが高まります。
生肉には病原性のある菌、ウイルス、寄生虫に汚染されていることがありますが、加熱で殺菌できます。
また加熱調理をすることで、ビタミンやフィトケミカルの効果や吸収力がアップするものもあります。
例えば、トマトのリコピンは加熱すると3倍に、ニンジンは6.5倍、吸収率が高くなると言われているわ!
さらに、加熱することでおいしく食べられる食材もありますね。
フレッシュな生の野菜や果物と、加熱調理した温かいお料理、両方あるのが理想的です。
フィトケミカルってなに?という方はこちら↓
マクロビオティックとの違い
マクロビオティックは、東洋医学に基づいて日本で誕生した陰陽論を交えた食事法や考え方です。
【体を冷やす陰性の食べ物】
【体を温める陽性の食べ物】
【陰性と陽性の中間である中庸】
の3つに食品分けて、極端に陽性や陰性のものを避けて、中庸のものを積極的に摂ります。
マクロビオティックは、基本的に加熱調理のものが多いですが、
ローフードは酵素栄養学を基にしていて、『生で食べる』という点が大きく違います。
まとめ
ローフード、リビングフードというのは生のことでフルーツや生野菜のサラダ、お刺身のように、食材を加熱しないで食べることを表しています。
どうして生で食べるのかというと、「酵素」という成分を吸収したいから。
酵素は消化や新陳代謝などの働きを促してくれて、ビタミン、ミネラルと同様に美容や健康に大切な働きをしています。
しかし、48℃以上に加熱すると酵素は死んでしまいます。
生野菜などサラダを食べる理由は酵素をとるという理由があるのね!
なので、生で食べることのできる食材は、加熱せず、酵素ごと食べることをオススメします!
もちろん、食事全部を生のものにしなければ、というわけではありません!
ローフードはメリットもありますがデメリットもあります。
生野菜ばかりでは量がとれませんし、温かいもので代謝を上げることも必要です。
生のものと加熱したもの、両方あるのが理想的です。
酵素なんて考えたことなかった~
という方や、
いつもはサラダや生野菜、果物など生の食べ物をあまり食べないという方に、
生野菜もちょっと食べてみようかなと思ってもらえたら嬉しいです!
野菜や果物、摂りたいけど、毎日の食事に取り入れるのは難しいという方のお助けサービスはこちら↓
▽ブログランキングに参加しています。
最後に画像をクリックいただけますと、とても励みになります!
にほんブログ村
私はこのどちらの考え方も取り入れた、生のものと加熱のものを両方食べるのがいいとこどりで、美容にも健康にもいいと思っています!